<レー~マナリー Day2>いよいよ本格始動!

2009年 9月 5日 at 1:19 am コメントを残す

はじめは平らで快調!

はじめは平らで快調!

8月11日、今日から峠を上ることになる。暗くなったら走らないことに決めているので、朝5時に起床、6時20分に出発した。

軍隊の基地が両脇に広がる。すこし走ると次の町に到着した。朝はパンをちょっとかじっただけだったので、ここできちんと朝食をとることにする。トーストとオムレツ。トーストがバターでひたひたで、エネルギー満タンだ。いざ出発!の前にトイレに。トイレを借りようと食堂の少年に尋ねると、食堂にトイレはないという。じゃあ、君たちはどこで用を足しているのかと思いつつ、トイレはあっちだという少年の指差すほうに向かう。道の反対側に渡り、八百屋さんの女の子にトイレの場所を尋ね、彼女の指差す方向へ。しかし、行けども行けどもトイレらしき建物は見当たらない…もう一度戻って同じ女の子に尋ねると今度は案内してくれた。ここよ、と指差すのは牛がゴミを漁っている広場…ひざの高さくらいの塀で囲まれているが、かなり広い。あ~、ついに来た、初めての青空トイレだ。しかも、牛が見ている…これから、こんなトイレが続くのか!?うちらが行ったときにはほかに誰もいなかったけど、町中の人がこのトイレを使っているのなら…小さな町とはいえ同時になんてことも普通なのか!?

見上げると目がくらむ

見上げると目がくらむ

すっきりしたところで、いざ出発!山と山の間に流れる川に沿って続く道を走る。急ではないが、ひたすら上り坂だ。つらい…しかし、景色がすごい。あまりにも雄大すぎて、山を見上げるとめまいがしてくる。真っ青な空に、まさに山々がそびえたつ。人のいないところには、牛も犬もおらずいるのは私たち3人と時々通り過ぎる車とトラックだけ。しかも、私は遅くてギャビンとアマンダにおいていかれるので、聞こえるのは風の音と川の流れる音、自転車をこぐ音と自分の域の音だけ。自然の偉大さをひしひしと感じる。

後半ののぼりがきつかった。前半と違い、急になってきた。こいでもこいでも、なかなか進まない…自転車壊れた?って思うくらいペダルも重い。ギャビンに励まされながら、パラシュートテントと呼ばれる白いテントのある町、ラト(LATO)に到着。ここで遅めのお昼にする。ひたすら坂を上ってお腹ぺこぺこだったので、豆のスープとチャパティと呼ばれるクレープみたいなのだけのシンプルなご飯がご馳走に思える。体に徐々にエネルギーが戻ってきたのが感じられる。東京にいると、時間がきたらご飯を食べているだけだから気づかなかったけど、食べることってこんなにも体のエネルギーに作用しているんだとちょっと感動した。ご飯の後はペダルも軽い。
ギャー(GYA)という町を通り過ぎるとき、学校帰りの子供たちに会った。みんな、ジュレー、ジュレーと挨拶をしてくれる。とある子供たちのグループが、ワンチョコレートと言ってきた。ワンルピーでもワンダラー(1ドル)でもなく、ワンチョコレート。自分との生活の違いに愕然とした。ちいさな町を見渡してみると、そういえばチョコレートを売っているようなお店もなかった。

WWFのニサ(女)とタシ(男)と一緒に

WWFのニサ(女)とタシ(男)と一緒に

この日の目標の町、ルムセ(RUMTSE)までもうそんなに遠くはない!と上り続けていると、一台のジープが止まった。WWFの人たちだ!彼らはこの日、調査のためにツォカー(TSO KAR)に向かう。今までの状況なんかを話して、ゴール予定のルムセで会うことを約束した。走り続けていると、だんだんと人が多くなってきた。色とりどりの服を着た女の人たちが、楽しそうに話しながら歩いている。町が見えてきた!もう走りたくないってくらい疲れていたけど、町に着いたらなんか疲れが吹っ飛んだ。今日はもう走らなくていいんだって思ったら、なんか元気になっちゃった。この日は、ここでテントを張ってキャンプ!この旅で初めてテントを使う。WWFのスタッフの人たちもテントを張るのを手伝ってくれる。ワイワイと冗談をいいながらやっていたらあっという間に終わった。山々が夕日に包まれ、あたりがオレンジ色に染まる。こんなにすごいところでキャンプができるなんて、本当に幸せだ。
キャンプっていってもテントに寝るだけ。ご飯は小さな食堂で食べられる。夕食は豆のスープに野菜の煮込みにご飯。暗くなったら何にも見えないので、日が落ちたらさっさと就寝。8時とかに寝たの、何年ぶりだ!?

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