〈ネパール〉ブッダ生誕の地ルンビニからチットワンへ

8月26日から3日間かけて、ブッダ生誕の地であるルンビニからチトワン国立公園へ移動する。

せっかくルンビニに来たのだからと、ブッダが産まれた場所を見に行く。

ここがブッダの産まれたところ

昔の寺院の跡などもあり、何百年も前にもここを使っていた人たちがいたのか思うと不思議な気持ちになる。

寺院跡の様子

そして、お参りに来ている人達はインド人って感じの見た目の人たちばかり。なんだか変な感じ。

お参りの後は、いよいよ出発!

久々の自転車での移動にわくわく♪

レー、マナリーとは違って平坦な道が続く。ときどき上り坂もあるが、今までと比べたら丘みたいなもの。ゴールも見えてるので安心して登り始められる。ところどころに町があり、お店もあるので、食べ物や水の心配もしないで大丈夫。

平坦な道が続く

途中、ジャングルも走る。ふと上を見上げると、なんと猿が!!!

きれいなさる達だった

こんなきれいなところを走れるなんて。もう自転車の旅はやめられそうにもない。

この移動では、町のすぐそばでキャンプもした。町のホテルがあまりにも汚かったので、河原にキャンプをすることにした。町のすぐそばだか、警察署が河原のすぐ横にあったので、安全だろうと判断した。

多くの人に遠くから見つめられながら、テントを組み立てる

そんなところでキャンプをするな!とか、賄賂を請求されたりしたらどうしよう、、、とかびくびくしながらテントを組み立てていたが、そんな心配をしてしまったのが恥ずかしいくらい、みんな興味津々な目で遠くから見てくる。

近くで遊んでいた子どもたちが、好奇心に負けたのかおそるおそる近づいてきた。ギャビンがふざけて、ワーって脅かすと、みんな本気で逃げて行く。でも、また近づいてきて…

あっ、ギャビンが大きすぎて切れちゃった…

夜になって、夕食の準備をしていると町の人達が集まってきた。お母さんたちは、私たちの使っているバーナーに興味津々。きっと、このお母さんたちは家で料理する時は薪などを使って火をおこしているに違いない。

そして、日本から持参したはしも大人気だった。こうやって使うんだよ、って教えてあげるとみんな我れ先にと挑戦し始める。ものがつかめたら大人も子どもも大喜びだ!

ほんとうにかわいかった~

言葉が通じなくても、身振り手振りで伝え合う。こういう交流は楽しい♪子どもたちが本当にかわいかった!

ある朝、朝ご飯を食べたレストランでは、週に何回か日本語教室が開かれるらしい。日本に働きに行く人達のための教室だそうだ。教科書を見せてもらった。『交通』→『こうちゅう』になってる(笑)

日本語教室にて

この移動では雨に降られ、レインコートを着れば汗だくになり、結局濡れることは避けられずに走った。

レインジャケットの下は汗だく…

でも、人がたくさんいていろいろと交流があっておもしかった。

空気を入れてもらっているところ。

だが、ホテルの汚さがつらかった…

なので、チトワンでは奮発して素敵なホテルに。この旅で最高の贅沢になるかな。

2009年 12月 11日 at 11:35 am 2件のコメント

〈インド→ネパール〉陸の国境越え

8月25日。

電車を降りると、そこはいわゆるインドと言われて想像するインド。人と車と牛で溢れてごみごみとしている。

まずは、時間の関係で国境まで急ぐので、国境の町まで行く方法を探す。

今回は贅沢にもジープをチャーターすることに。今まで、人のいない山の中を走っていたので、いきなりのこの人ごみに慣れる事ができずに、一刻も早く脱出したかった!

コンクリの中に牛。なんか変。

幸いにも駅の近くにあった旅行会社ですぐにジープを予約できたので、となりの食堂で朝食をとる。たまたま近くにいた観光客が薦める焼きそばを注文したが、朝からちょっと重かった。周りのインド人が食べている、カレーと薄いクレープのようなチャパティと呼ばれるパンの方がおいしそうに見える。やっぱり、その地域で食べられている食べ物が、その地域に合っていて一番良いのかも。

朝からにぎわう食堂

食堂では、少年、おばちゃんがせわしなく野菜を切っている。お昼用だろうか、テーブルの上にパンを並べ、野菜を乗っけて揚げ物を乗っけて、またパンを乗っけて…バーガーを作っている。おいしそうに見えるけど、ここで生野菜を食べる勇気がまだない。

バーガーをせっせと作る青年。途中順番間違えてやり直し!

ネットカフェでメールをして、ゆっくり出発する予定でジープの時間を2時間後に決めたのに、朝食を食べ終わったらもうジープが来たから早く乗れという。

予約の時間意味ないし。

インドで乗り物が予定より早く来ることもあるんだね。

長く駐車できないから早く乗れ!って言ったって、メールチェックしなきゃいけないからちょっと待て!

あまりにも勝手すぎて、おもしろい。

電車ではやっぱりあまり眠れていなかったのか、ジープで爆睡してしまった。そして、国境から数百メートル手前で下ろされる。車はこれ以上行けない。そう言って私たちを下ろし、ジープは国境へ向かって走って行った。インド人、おもしろ過ぎるわ。

しょうがないので、うるさいリキシャ引きをかき分けて国境まで走る。

国境には人と車が溢れている。現地の人は行き来が自由なのか!?陸での国境越え、もっと警備が厳しいのかと思ったけど、そんなことはなかった。このまま通っちゃっていいの??そんな感じだ。

もちろん、国境越える前にちゃんと小屋で書類書いてスタンプもらったか問題ないんだけど、あまりにもあっさりしてた。

国境を越えて、ネパールで入国手続きをする。

ふ〜、ネパールに入ったってだけで、なんだかものすごくほっとした。

人の見た目も、街並もほとんど変わらないのに、なんかものすごい安心感。

人が少なくなったからそう感じるのだろうか。

腹ごしらえをして、この日の目的地、ブッダ生誕の地で有名なルンビニを目指す。

ブッダ生誕の地、ルンビニ。

実は、ひさびさの長距離自転車移動!なんだかわくわくする。この日は20キロくらいだけど。

インドのマナリー/レーを走った時は山の中で、ほとんど人がいなかった。ヒマラヤで有名なネパールといっても、インドと接するこの南部は平坦な土地。現地の人もたくさん自転車で移動している。そして、道路脇には人もたくさん住んでいる。

これからは、人びとが生活しているのを見ながら走れる。

楽しみだ♪

2009年 12月 7日 at 1:03 pm 2件のコメント

〈インド〉いよいよ電車に乗り込む

電車の中で

自転車を無事に預け、ホームに急ぐ。

時間になっても電車は来ない。ま、もともと時間通りに来るなんて思っていないから、イライラもしない。東京は時間通りに来るのが当たり前。ちょっと遅れたらみんながイライラしてる。時間通りに来るのは便利だけど、ストレス溜まりやすい環境だな、東京って。

電車待ってる間も、ホームに行き交う人、ホームにでてる屋台みたいなので電車が止まっている間にご飯を食べる人とかを見てると飽きない。

私たちの電車がホームに入ってきた。私たちが買った席は、『Sleeper Class』。寝台車だ。寝台車なんて初!個室だったりするのかなぁ、なんて期待を膨らませていたが…入ってきた電車はそんな雰囲気ではない…中は人でいっぱいで、なんだか暗い…

自分たちの席を探す。ただのベンチみたいな3人がけのいすが向かい合っている。夜は、背もたれになっているところを持ち上げて、座ってるところが1段目、背もたれが2段目、そして一番上の段があって、三段ベッドになるようだ。周りに観光客はいなく、みんなインド人。席がなくて、車両と車両の間に座っている人たちもたくさんいる。昼間はいいけど、この中で寝るのかと思うと少し怖い…

正面のおじさんはなんだか味のあるおじさん。なんか、いきなりインド!

どうしても目が離せなかった、目の前に座るこのおじさんから

車内にはパニ〜、ウォタ〜!と水を売り歩く人、辛く煮た豆を売る人、床を掃除しながら歩きお金を要求してくる少年、お金を要求してくるおかまのひと、ヒンディー語で書かれた紙を配って回り後でやっぱりお金を要求してくる人…いろんな人が次から次へと通路を通る。

通路を挟んで向こう側のベッドは2段

トイレに行こうと席を立つ。誰か使ってるようだったので待っていると、床に座っているおばちゃんたちが、あっちにもトイレがあると一生懸命に教えてくれる。言われた通りに行ってみるが、ドアが開かない。こちらもどうやら使用中だ。でも、おばちゃんたちがもっと強く押せ!空いてるから!ってヒンディー語&ジェスチャーで言ってくる。強く押してもやっぱり開かない。と中から人が出てきた。やっぱり使用中だった…おばちゃんたちも笑ってる。帰りにおばちゃんたちにお礼を言うと、笑顔で応えてくれた。インドのおばちゃんたちは陽気で世話好きのようだ。電車に乗った時はかなり警戒していたが、なんだか少し安心した。

前のおじさんは、初めてのインド電車旅で戸惑っている私たちを見て、ゴミの捨て方とか、物乞いの人への対処の仕方とか、言葉は通じないけどいろいろと教えてくれる。

電車が駅に止まると、乗っている人たちが一斉に外に飛び出す。そして、ホームにある水道にペットボトルを持って群がる。そこで水を補充し、顔を洗い、口をすすぐ。何となく列になって並んではいるが、前の人が使い終わらないうちに、次から次へと後ろから手が伸びてくる。でも、不思議と言い合いにはならない。

ピーク時にはもっといたんだけど…

夜は窓から外を見ると真っ暗。駅で止まると、お弁当やらお菓子、飲み物を売り歩くひとたちの声が響く。そして、まっ白な歯が暗闇に浮かび上がる。

いよいよ寝る時間に…さて、何段目にしよう。私たちの席は上段か中段。一番上が安全そうだけど、金網を隔ててすぐ隣に人が寝てるのでちょっと嫌だ。中段に寝ることにする。前に座っていたおじさんが、荷物は床に置きっぱなしにしてたら危険だ!というので、すべての荷物をベッドに上げる。もともと狭いのに、もっと狭くなる。

こんなオープンなところで寝ると思うと、なんだか根拠のない不安が押し寄せる。眠れないかも…なんて思いながら、日記を書いたり、本を読んだり。と、気づいたら寝てた。なんか、これからどこでも寝られるかもって自信がついた。

線路にも牛、牛、牛

いよいよ目的の駅、ガラポに近づく。到着予定時刻はとっくのとうに過ぎてるけど、まだ通り過ぎてはいないはず。駅に停車する度に、駅名の看板に目を凝らす。そして、ガラポの看板を見て、慌てておりる。

荷物をホームに下ろし、ギャビンは自転車の積んである車両に走る。私とアマンダが荷物番。ちゃんと下ろされるかがやっぱり心配。

電車が走り始めて、すぐに止まった。

なんと、ギャビンが止めたらしい。予想を裏切らず、私たちの自転車は下ろされていなく、ギャビンが慌てて電車を止めたらしい。自転車を下ろせ!って叫んでも違う自転車を下ろそうとするので、車両に無理矢理入って下ろしてきたらしい。とにかく、自転車が無事に戻ってきてよかった。

これで、これからも旅が続けられる。

町に出るとゴミがあふれている

2009年 11月 22日 at 8:13 pm 2件のコメント

〈インド〉次は電車で!

チャンディーガルで行ったロックガーデン

チャンディーガルに一日滞在し、翌日にはネパールとの国境の町に向かうため出発する。

深夜バスの次は電車で移動。

まずは、バスステーションに向かい、電車の駅まで行くバスを探す。

親切な人はたくさんいて、私たちの困っている様子を見て助けてくれるんだけど…

聞く人聞く人で指差すバスが違う。

たくさんの人に聞いて、その答えは2台のバスに集中した。バスの運転手らしき人が来て、早く荷物を乗せろとジェスチャーで示してくる。行き先を連呼すると、うなずいている。よし、信じてみよう。ということで慌てて自転車を屋根に、荷物をバスの中に詰め込む。私はバスの中で荷物番。アマンダが自転車を持ち上げ、ギャビンがバスの屋根で受け取り、木でできた薄っぺらな箱に自転車3台を入れる。その自転車を縛るひもを車内で探していると、エンジンが音をたて始めた。ギャビンが慌てて屋根からおりてくる。自転車を固定することができないまま、バスは出発してしまった。箱には一応蓋が付いていたようなので、あとは運任せ。走っている間、衝撃を感じる度に思わず後ろを振り返って自転車が落ちてないか確認してしまった。

駅までのバスの中

自転車も落ちずに無事に到着!電車の駅もあるようだ。バスから自転車を下ろすときも、自転車で溝を超えなくてはいけないときも、周りの人が何も言わずにさっと手を貸してくれた。インド人にちょっと恐れを抱いていたが、みんな親切だ。

バスステーションから電車の駅までは大きな道を渡るだけ。それだけなのに、いわゆる“インド”を体感した。今まではインドっていってもチッベト文化圏の地域ばかりを自転車で走っていたので、インドを感じることがなかった。

とにかく道に溢れる、人、店、乗り物!!そして、いた〜!牛!!!それも道の真ん中に!

駅にも人が溢れている。駅の前で座り込む人びと。

足に傷を負った男の人が必死に物乞いをしてくる。その足にはハエがたかり、思わず目をそらす。

こういうとき何もできない自分が嫌になる。私には何ができるのか、いつもぐるぐる同じことを考える。

駅に改札なんてものはない。とりあえず自転車を押してホームに向かう。当たり前だが、電車のホームで自転車を押している人なんていないので、みんなにジロジロと見られる。インド人のその視線は容赦ない。

自転車を預けに行く。ギャビンの英語がなかなか通じない。私も必死に伝える。こういう時は、なぜだかお互い英語を母国語としないもの同士が話した方が通じ合えるから不思議だ。

必死のジェスチャーと単語の連呼により、なんとかなりそうだ。行き先の書かれた鉄板がつけられ、サドルの下の棒に数字を書き込まれた自転車が他の荷物の横に置かれる。

また会えますように!

これがこの自転車の見納めになりませんように!

2009年 11月 17日 at 11:25 pm 5件のコメント

〈インド〉深夜バスで移動!

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マナリースタイルの自転車

マナリーに着いた8月19日から3日間は、きれいなゲストハウスでゆっくり休んだ。毎日好きな物が好きなときに食べられて、あったかいシャワーが浴びれるのがこんなに幸せだとは!!!東京にいるとこんなちいさな幸せはついつい見逃してしまっているな〜。

8月22日、いよいよ次の目的地に出発する。時間の関係もあって、バスと電車を使うことに決めた。ちょっとエコじゃないけど…

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写真だとおんぼろさが伝わらなくて残念!

この日はバスでチャンディーガルというという町まで行く。夕方6時半に出て、翌朝5時半に着くというスケジュール。‘ラグジュアリーバス’なんていうから、日本の観光バスみたいのを期待していたが…さすがインド、ただのおんぼろバスだった。運転席にはヒンズー教の神様が祀られている。とりあえず、無事を祈っておく。席は私がやっと座れるほどのせまさ。ギャビンは大きすぎて足がおさまらない。

途中何度もとまり、人や荷物を乗せていく。席を事前に取ってない人達なのでその乗車賃と、荷物の運び賃は運転手のポケットに。小銭をかせぐためなら、何でもありのようだ。

こんなに長い移動なのに休憩はたったの1回。道の脇に建つ食堂がみんなご飯を食べたり飲み物を飲んだり。夕飯は済ませてあったので、ジュースを飲みながら人間観察。この地域の人たちは、手で器用にご飯を食べる。その様子を見ているだけておもしろい。

バスに帰ると前に座っていた女の子が、パソコンで結婚式の映像を見ていた。しかも大音量。遠慮はなし。後ろから覗いてみると、結婚式にはいろんな儀式があった。何度も巻き戻してたから、自分の結婚式のために勉強してたのかも。

再びバスが出発する。窓の外は真っ暗。町に入ると薄暗い明かりの中でたくさんの人が動いているのが見える。

バスはせまくて暑くて全然眠れない。寝てるけど半分起きてるような、そんな感じ。するとバスが急に止まった。運転手が何か言っている。乗客が我れ先に出口に向かう。どうやら着いたようだ。私たちもあわててバスの外へ。あたりはまだ真っ暗。時計を見ると朝の4時半だ。

外ではタクシーとリキシャが待ち構えていた。乗客にかたっぱしからどこへ行くのかと声をかけている。私たちも聞かれたが…自転車ありますから。

どんな町かも知らないのに、こんな時間に町を走るのには危険を感じたので、バスステーションの食堂で、日の出を待つことに。

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バスステーションにて。あ~、ひどい顔

バスステーションに並んだバスの中では、運転手が身支度を整えている。彼は、ド派手なピンクのターバンを頭に巻いている最中だ。

このチャンディーガルという町は、きれいな町だと聞いている。ギャビンが誰かからその話を聞いて行きたがった。どんな町か楽しみだ。

 

 

 

 

2009年 11月 13日 at 1:37 am 2件のコメント

ひさびさに東京を走る

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洋服でぐるぐる巻きの自転車

久々に、自転車に乗った。

ダッカについて以来乗っていなかったので、自転車から離れて2週間ちょっと経つ。

まずは、旅の間にぼろぼろになった服でぐるぐるに梱包された自転車を乗れる状態に…

東京は本当に走りやすい。

ぼこぼこの道はないし、クラクションを鳴らし続ける車もいない。

でも、予想外のことが起きなくてちょっとさみしい…道で起きていることは、すべて私が想像できる範囲。

あ〜、もうすでに自転車での旅が恋しい。

2009年 11月 4日 at 12:56 am コメントをどうぞ

<レー~マナリー Day10>最後の峠越え

東京に帰ってきて5日目。コンクリートに覆われる地面に違和感を感じ、お店の人と言葉を交わすことなく買い物ができてしまう東京に少しさみしさを感じています…

もう2カ月以上も前の話になってしまいますが、ブログで旅の模様をお届けします!!

よろしくおねがいします!

 

8月19日、この日は最後の峠越えの日。

このロタン峠を越えれば、後はマナリーまであと少し。気合が入る。

 

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道いっぱいに広がる羊

この日もひたすらのぼる。途中、羊に行く手を阻まれる。羊飼いが指示をすれば道中に広がる羊は、あっという間に通り道を作ってくれる。ちょっとどきどきしながら羊の中にできた道を通る。羊飼いの人たちが陽気に挨拶をしてくれる。

 

峠のふもとで水とクッキーを補充。この先、峠を越えるまで水を買える場所はないという。荷物が重くなり、坂を上るのがつらくなる。

 

坂を上り始めたところで、トラックがつまってて足止めを食う。トラックが何台も続く。道が狭いのでトラックが通ると止まって待たないといけない。

 なんだかこの日は肌寒くて、ジャケットがなかなか手放せない。そして、天気もなんだか怪しくなってきた。お願いだから雨は勘弁して!っていう願いは届かず、ぱらぱらと降り始めた。レインジャケットを着込み、のぼり続ける。

 途中で軽くエネルギー補給。重くて色々運べないので、ゆで卵とクッキーを道の脇に座って食べる。WWFの人たちがゆで卵を持ってきてくれてから、ゆで卵は大事な食料の定番になった。朝、泊まったところでゆで卵を作ってもらって途中で食べる。クッキーなんかより元気が出る。

 雨がぱらぱらと降る中を再び走り始める。この日はギャビンが一緒に走ってくれた。走り続けると、気温がぐんぐん下がってきた。レインジャケットの下にフリースも着込む。

 

画像 443

必死すぎて、写真あんまり撮ってなかった…

悪路と悪天候で、早く走らなきゃ、でも力が出ない…と途中パニックになり、突然泣き出してしまった。ギャビンが必死に落ち着かせようとしてくれる。そこに近くに止まって作業をしていたトラックの運転手が近づいてきた。なんだ!?つたない英語で何か言っている。どうやら、よかったらトラックで峠の頂上まで乗せてくれると言っているようだ。

 勝手にこんなところを自転車で走っている馬鹿な外国人に優しくしてくれる。その優しさがなんだか心を落ち着かせてくれた。

 ここまで来たのに、ここでやめるわけにはいかない。優しい申し出を丁寧にお断りし、走り始める。

 あと少し、というところで雨は雪に変わった。ギャビンとアマンダはフリースを着るために止まる。私はもう着てたのでこれ以上着るものがない。動かずにただ止まっていると凍ってしまいそうに寒い。二人を待っていられずに先に走り出す。

 スキー用の手袋をはめているのに、雪はすべてしみこみ、手の感覚はない。レインパンツをはいていなかったので、ズボンはびしょびしょだ。

 動いていないと寒いので、自然とペダルをこぐのが早くなる。峠の頂上に着いたが、この寒さで喜びはない…雪が降っている上に、風も強く、先が見えない。私はこのころには落ち着き、進み続けるしかない、と覚悟を決めていたが、今度はアマンダがひどいパニックに陥った。この状態では走り続けられない。

 ギャビンは通りかかったバンを止め、マナリーまで乗せてくれるようにお願いした。快く了解してくれたので、アマンダはその車に乗り山を下ることに。

 次の車を待つが、なかなか席が空いてそうな車が通らない。次に車がつかまったらえりが乗るんだよとギャビンは言うが、ギャビン一人を吹雪の山に残していくことなんてできない…そこで車がつかまった。が、断られた…この先この吹雪の山でどうなるんだろう…

 がさっきの車が止まって戻ってきた。乗せてくれるという。

 助かった。

 感覚のなくなった手で自転車からバッグを取り外し、車の屋根に自転車を縛りつける。

 車に乗ると、運転手さんが暖房を強めてくれる。

 少し走ると、吹雪の中にパラシュートテントが見える。

 あと少し走っていれば!!!

 ちょっと悔しいが、危険を感じたときにはあきらめて他の手段をとる勇気も必要だ、と自分を納得させる。

 しばらく山を下ると晴れてきた。緑に囲まれた美しい景色が広がる。

 マナリーまで自転車で行けなかったのは本当に悔しかった。

 5年以内に今度はマナリーからレーの逆ルートに挑戦しようと、ギャビンと車の中で約束した。

2009年 10月 29日 at 1:49 pm 2件のコメント

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